第五十三章 グローバル経済ガバナンス・区域協力への積極的参与
先進国との交流・協力を拡大し、相互信頼を深め、協力水準を向上させる。周辺国との善隣友好と実務協力を深め、地域の平和と安定を維持し、共同発展・繁栄を促進する。発展途上国の団結協力を強化し、伝統的な友情を深め、共通利益を守る。多国間協力を積極的に展開する。
国際経済体制改革を推進し、国際経済秩序を公正的・合理的な方向へと発展させる。G20などのグローバル経済ガバナンスにおける協力に積極的に参加し、バランスが取れ、利益があまねく行き渡るウィンウィンの多国間貿易体制の構築を進め、さまざまな形式の保護主義に反対する。国際金融システム改革を意欲的に推し進め、国際通貨システムの合理化を促進する。主要経済体のマクロ経済政策との調整を強化する。国際規則・基準の修正案の制定に積極的に参加し、国際経済、金融組織においてさらなる貢献を果たす。
自由貿易圏(FTA)戦略の実施を加速させ、主要貿易パートナーとの経済連携を一層強化し、新興市場国、発展途上国との実務協力を深める。アジア太平洋経済協力機構(APEC)など各種の国際的・地域的・サブ地域的な協力メカニズムを利用して、その他の国・地域との地域協力を強化する。対外援助の構成を最適化し、援助の方式を刷新し、発展途上国の民生・福祉性プロジェクト、社会公共施設、自主発展の能力開発などの分野における経済と技術の援助を増やす。